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* 株価は底から天井まで一気に上昇しない * シーズンを通してプロ野球を観戦していれば、春に開幕してから秋に優勝が決定するまで、同じようなペースで勝ち続けるということは、まずない。4月、5月は2勝1敗のペースで試合をこなしていても、6月はわずかに負け越して、7、8月はまた2勝1敗のペースで勝ち進む・・・のような波があることはわかるであろう。 株価の上昇あるいは下落の過程も同様に、一気に進むわけではない。大きく上昇したかと思えば下落し、また大きく上昇したかと思えば下落する・・・を何度か繰り返しながら上昇するのである。
このような株価の基本的な動きを理解した上で、どこで投資(買い)をおこなうのが効果的なのかを考えてみよう。 株価の流れが、下落から上昇に転じる際には、必ず下落の流れを表す上値斜線を上に切らなくてはならない―、さらに 一見、矛盾するように感じるこの2文は、常に心しておかなければならない。上値斜線を上に切った後にすぐに反転、再度大きく下落して、下落途中の一時的な戻り相場になることは実に多いし、上値斜線を切ったものの、株価は上昇せずに同じような株価の位置で保ち合う相場に入ることも多々あるのだ。 すなわち、大きな流れが下落していると判断できるとき、その流れを表す上値斜線を切ったという事実は、尊重すべきことではあるが、全ての財産を注ぎ込んで投資する(買う)状況ではないのである。 では、よりリスクを軽減して投資をおこなうのには、どこで出動したら(買ったら)よいのであろうか。 ここに、投資をおこなう際のリスクを軽減させる、大きなポイントがある。 図9をもう一度みていただきたい。大きな下落の流れ(上値斜線)を切ったAで買い投資をおこなうことは、再度下落に入る可能性もあり、大きなリスクを負う。
「底」と思って買ったものの、実は下げている途中の「戻り相場」に手を出してしまい、その後に塩漬け銘柄になってしまったという例が、個人投資家には非常に多いのである。 この、2段目の上昇をとる考え方は昔からあり、相場の格言にもある。「相場は一の膳より二の膳の方が味(投資妙味)がある」といわれるものだ。 多くの段を形成してきた銘柄をみてみると「天井三日、底百日」という格言の如く、「一の膳」すなわち1段目の上昇をとらえることはたいへん難しいことがわかる。仮にとらえられても、1段目の上昇は長い時間を要する場合も多い。 1998年10月の安値4300円から上昇に転じた株価は、大きく3段に分かれて上昇を形成した。1段目の上昇は、なかなかその流れが安定せず、その上昇期間も1998年10月13日の安値から翌年6月23日の高値7700円まで、8ヶ月間以上にも及んでいる。そこでの値幅は、3400円ほどだ。2段目の上昇は1999年8月13日の安値6500円から同年11月5日の高値11100円までの3ヶ月弱の期間で、値幅は4600円にも及ぶ。
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