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株式、あるいは商品先物の価格は常に変動し、ときには何倍にも上昇したり、半分になったりする。 世の人々は、いかにしたら未来の株価、あるいは商品価格を推測できるかを考え続けてきたのである。
その結果、株式ならばその会社の業績、成長性が株価を決定し、商品ならば将来の国際情勢や天候のシミュレーションからの推定など、様々な情報をもとに価格が決定されているといわれてきたのである。
ここでそのことを否定するつもりは全くない。しかし、個人投資家がそれらの情報を元に相場でコンスタントに資産を運用することができるかと問われれば、それは不可能だと断言できるのである。
過去最高益が何期にも渡って続いていても株価は下落し続け、赤字幅が拡大しても株価が上昇することもあるし、戦争が起こる直前まで上昇していた金の価格が、戦争が起きて暴落することも現実にはよくあるのだ。
では、いったい何が価格を決定しているのか――。
柴田秋豊先生が結論として得た答えは「一人一人の投資家が価格を決定している」だったのである。つまり、相場は常に買いたい人と売りたい人の合意の元で価格が決定されるのであり、買いたい人、売りたい人の力関係の変化によって、昨日より価格が上昇したり下落したりするのである。
柴田秋豊先生はさらに、次のように考えたのである。
様々な情報、うわさは、何が正しくて何が嘘なのかを判断できるのはずっと後のことである。ときとしてその情報が正しかったのかどうかの結論が出ないことさえあるが、取引された株価や、商品の価格はその後何十年経とうが変わりようのない不変的なものである。その価格の変動を表した罫線図(チャート)は相場をとりまく様々な情報、データの中で投資家にとって唯一信頼できるのであると断言できる。
「柴田罫線理論」とは、未来を占うものでも決定づけるものでもない。「柴田罫線理論」とは、過去から現在に至る、取引されているこの瞬間までの価格の動き、流れを分析する方法なのである。
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